「振り向けば、今は遠く、」アクションの結果

アクションの結果

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※アクションについて

本作におけるアクションは投票の結果が出て、エンディングを読み上げた後、生存者が今後どうするかを改めて選択し、エンディング後のストーリーを補完する為の要素です。

生存に成功したプレーヤーは自分が今後行うアクションを決めてそれぞれのページでその結果を確認してください。



オコジョのアクション結果


①蘇生儀式は最高だ。この技術を人生に役立てよう。

事前に考えていた対策だけで、この儀式に伴うリスクは十分対応可能だった。

今回は予算の都合上、清めの札を1枚しか持ってこれなかったが、商売として顧客から代金を受け取ることを考えれば、清めの札を何枚用意したところで大した経費ではない……


三年後。

オコジョは表向きは仮想通貨の取引で莫大な利益を得た”億り人”として生活し、裏では死者蘇生ビジネスで大金を得ていた。

が、やはり死者蘇生という奇跡は非合法な組織や人脈を引き寄せてしまい、想像していたよりも身に危険が及ぶことも多かった。

しばらく考えた後、オコジョは、生者からの依頼で蘇らせるのではなく、蘇りたい死者を復活させてそこから対価を得るという方式を思いついた。

このやり方なら、死者蘇生の秘密を知るのは復活した死者だけで済むし、「儀式の秘密がバレれば、死体に戻る」とでも嘘をついておけばなかなか漏洩もしないだろう。

早速オコジョは顧客となる死者を探すべく、降霊術に必要な道具を一式買いそろえ、交霊儀式を開始した。


儀式は問題なく進行し、ついに記念すべき最初の死者が鏡の中に姿を現し、言葉を発した。

「――あたし、あなたに会いたかったわ」

そこには、確かに蘇らせたはずの”仁江モズ”の姿があった……



②蘇生儀式は成功したが、このサークルは危険すぎる、適当に辞めよう。

悪魔召喚に失敗した時から何度も考えていた”あたしの人生どうなっちゃうんだろう”という問いかけが再び頭をよぎった。

サークル内で何人も死んで警察に捕まるのかな、とか、捕まらなくてもニュースになったら就職なんてできない、とか、そういうどうしようもない問題。それが、今、この瞬間においては氷解し、普通の女子大生と同じ状態だ。

――今しかない。

帰路でオコジョは口を開き、今日限りで心霊現象研究会を辞めると宣言した。

ほかのメンバーは驚いた様子だったが、もう一度はっきりと宣言して黙り込むと、それ以上追求するものはいなかった。


三年後。

新卒で入社した企業での仕事でストレスがたまり、人を呪い殺したくなることは何度かあったが、どうにか”普通”に生活できている。

これでよかったんだ。悪魔の力なんて、人生には必要ない。毎夜、自分に言い聞かせる。

風の噂に心霊研の同期が大金持ちになったという話を聞いた時、すこし後悔したりもした。


さあ、明日からまた頑張ろう。

学生の頃から使っている、安物の布団に包まれながら、羊の数を数える。

無事に生きて、ここにいる。それだけで十分じゃないか……




マトンとモズのアクション結果

※マトンとモズのアクションの組み合わせによってアクションの結果が変わります


マトン①、モズ①の場合

季節は巡り、新学期が始まった。

心霊研究サークルに新しい部員が入ってくる一方で、去っていった者もいる。

仁江モズもその一人だ。


――マトンはモズと別れてすぐにサシミと付き合い始めた。サシミの方からアプローチがあった為、拍子抜けするほどあっさりと二人は付き合いだせたのだ。

さらに月日は巡り、桜が咲き始める季節、二人は夜の公園を手をつなぎながら散歩していた。

不意にサシミが立ち止まり、マトンはつんのめりながら振り返った。

「どうした?」

マトンの問いかけにサシミはうつむきながら答えた。

「そういえば、こんな夜だったね」

「なにが?」

「マトンがあたしを振った夜もこんな風に月が出ていたなって……」

サシミがゆっくりと顔を上げると、そこには――。



マトン①、モズ②の場合

蘇生旅行から帰ってきてから、どちらからともなくマトンとモズは別れた。


マトンのその後。

マトンはモズと別れてすぐにサシミへのアプローチを始めたが、サシミには他に好きな人がいるらしくあっけなく振られてしまった。

失意の中、マトンは心霊現象研究サークルを辞め、他サークルへ入りなおしたが、結局彼女はできなかった。

だが、この経験は決して無駄ではない。大学卒業後も人生は続くのだから……


モズのその後。

心霊現象研究サークルを辞めて、少し晴れ晴れとしたというのが最初の実感だった。

手元に残った数点のオカルトグッズも、それぞれ正式な手順で処分し、今ではオカルト界隈から完全に足を洗うことができた。

少し印象的だったのは、サークルにいたころは頻繁に反応し、助けとなっていた”持ち主に生命の危機を伝える指輪”がサークルを辞めてから全く反応しなくなったことだ。

普通の生活に戻った自分には、もう要らないものなのだと悟った時、今まであった思い入れは急速に薄れ、手放すことができた。

身の危険も無く、前途は明るいと感じている――自分はどうにか、いるべき場所へ帰ってこられたのだ……



マトン②、モズ①の場合

蘇生旅行から帰った後、マトンとモズはお互いに「本当はそこまで心霊現象に興味はない」という点を確認し合い、意気投合した。

二人は心霊現象研究サークルを辞めた。それからつまらないことで喧嘩をしたり、カップルインスタグラマーになったり等の黒歴史を産み出しながらも、無事大学を卒業し、就職し、働き、結婚し、子供が生まれ、二人は人生を謳歌した。

そして、二人から一人息子へ伝えられた八木家の唯一の家訓は”オカルトには手を出すな”という短くも力強い内容だった……



マトン②、モズ②の場合

「別れましょ」

モズの力強い言葉にマトンは一瞬言葉を失った。

「……なんで?」かろうじてマトンから絞り出された言葉は間抜けなものだった

「うーん。なんかイメージと違うから」


サークルを辞め、軽やかに大学生活を過ごすモズの姿を遠巻きに眺めているうちに、マトンは気がついた。自分も腐っている場合ではない。と。

自分なりの努力を重ね、大学を出て数年。

いろいろあったがそろそろ俺も……と、婚活イベントに参加したマトンが座ったテーブルの向かいにはモズが座っていた。

二人はそろって苦笑いをした後、昔話に花を咲かせた――。


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