エンディング
【投薬投票が行われた場合】
アルファ・健太が飲んだ場合
アルファ・健太が薬を飲んでから1時間が経過した。言語能力にも支障はなく脳の食害は始まっていないようだ。遠巻きに健太を観察していた二人の表情も自然と緩んだ。
おめでとう。事の顛末がばれてしまった者は本国で処罰は免れないだろう。だがそれでも諸君らは無事生還したのだ。
〇三名とも生還。
→全員の得点が9点以上の場合、特別エピローグに進む。
ベータ・茂が飲んだ場合
ベータ・茂は薬を飲んですぐ、解析室に引きこもった。
この後、何が起こるか知っていたからだ、ほどなくしてドタバタと暴れる音とガンマ・ベラの叫び声が聞こえてきた。
さあ、ここからが正念場だ。できる限りの工夫をしてドアは封鎖した。
何時間経っただろうか、結局ドアが開かれることはなかった。もうベラは死んでしまっただろうか。確認することはできない。この解析室以外は汚染空間だ。
パラサイトエイリアンが餓死するまでに何日かかるだろうか。運び込んでおいた非常食のストックを確認しなければ。
「あれ?」
立ち上がろうとした瞬間、ひどい立ち眩みがして思わずしゃがみこんでしまった。
〇三名とも死亡。
→全員の得点が9点以上の場合、特別エピローグに進む。
ガンマ・ベラが飲んだ場合
ガンマ・ベラが薬を飲んでから、三人はそれぞれ別室に籠った。
1時間が経過し、何の症状も出ていない。
どうやら、うまくいったようだ。ガンマ・ベラはリビングまで出ていき、残り二人に声をかけた。しかし、反応はない。ベータ・茂の部屋はなにやらロックがかかっているようで開かなかった。心配性なのは分かるが正直感じ悪い。
アルファ・健太の部屋はロックもなく触れるだけでドアが開いた。
「調子はどう?」声をかけてみたが、返事はない。
その時、視界の隅を黒い影が横切った。
「あ」
〇三名とも死亡。
→全員の得点が9点以上の場合、特別エピローグに進む。
全員一票ずつ得票した場合
宇宙の旅は非常なものである。優秀な宇宙CIAエージェントである諸君は二人だけなら必ず生還できる方法があることに気がついた。
アルファ・健太とガンマ・ベラは青いアンプル瓶をもったまま、二人で機関室へ向かい、ベータ・茂は解析室へ向かった。
問題は感染者が分からない事なのだ。だったら確実に感染してから薬を飲めばいい。
冷徹な判断の結果、アルファ・健太は死に、簡易保護カプセルに封入された。共にいたガンマ・ベラは感染を確信したのちにエイリアンくだしを飲み干し、パラサイトエイリアンを駆逐することに成功した。
だが、本国に帰った後二人は厳しい取り調べを受けることになり、結局秘密は白日の下にさらされてしまった。まあ命があるだけ良いだろう。例えそれが屈辱と失意に満ちた生であろうとも。
〇ベータ・茂、ガンマ・ベラの二名生存。
特別エピローグ(おまけ)
宇宙CIAの精鋭である諸君は無事生き延びた。
それだけでなく、この三角船の中で、ある者は巧みに嘘をつき、またある者は巧妙に真実を隠すことでそれぞれの秘密を完璧に守り切ったのだ。
パラサイトエイリアンの侵入によってこの狭い船内に吹き荒れた嵐を諸君は見事に鎮め、生き延びたのだ。
これから先、眼前に立ちふさがるどのような困難も敵ではないだろう。さあ、地球へ戻ろう。次なる任務が君たちを待っている――
〇三名とも今後「三角船の中の嵐マスター」を名乗ってよい(そう簡単に到達できる結果ではありません、是非SNS等で自慢してください)
【犯人投票が行われた場合】
アルファ・健太が拘束された場合
犯人を糾弾するつもりが、自らが拘束されてしまったアルファ・健太。体があまりの屈辱に震える。すさまじい震えだ。止まらない。「なんだ、これ、おかしい。こんなふるえるなんておれはどうしてしまったんだ」次の瞬間、世界は真っ暗になった。
ベータ・茂は、アルファ・健太の死を確認し、パラサイトエイリアンが自らに侵入したのを確信してから、エイリアンくだしを飲み干した。この宇宙では生き残る事こそすべてに優先される。
〇ベータ・茂、ガンマ・ベラの二名生存。
ベータ・茂が拘束された場合
有無を言わさず縛り上げられたベータ・茂。縄をほどくように、二人に懇願するも願いは聞き入れられなかった。あとは生き残った方の機転にかけるしか無い。
パラサイトエイリアンの手によって二人のうちのどちらかが倒れた後、感染を確認してからエイリアンくだしを飲めば、ひとまず犠牲者はそれ以上増えずに済む。
こうなった以上は待つしかない……
待ち人はきた。ガンマはベータの拘束を解くと「謝罪するわ」と短く告げた。
〇ベータ・茂、ガンマ・ベラの二名生存。
ガンマ・ベラが拘束された場合
ガンマ・ベラは拘束されたまま、監視室へと放り込まれた。
自分が犯人でない以上、残り二人のどちらかが犯人なのだろう。いや、それともこの騒ぎはやはりパラサイトエイリアンによるものなのか? いずれにせよ、生き残ることだ。自分が犯人でないことは、本国に帰って詳細な調査が行われれば分かることだ。
一時間ほどたったころ、監視室へベータ・茂が現れた。「ベラ。君を開放する。パラサイトエイリアンはさきほど駆逐した」
リビングには簡易保護カプセルに封入されたアルファ・健太の死体が無造作に置かれている。この男の言うことは真実なのだろうか? アルファ・健太を殺したのはエイリアンか? それともこの男なのだろうか? いや、拘束を解いたということは少なくとも私を殺す気はないということだ。この宇宙では生存がすべてに優先される。
「ええ、こんな結果になってしまって残念だけど。あなたの冷静な判断のおかげで全滅は免れたわ。帰りましょう。地球へ」
〇ベータ・茂、ガンマ・ベラの二名生存。
全員一票ずつ得票した場合
宇宙の旅は非常なものである。優秀な宇宙CIAエージェントである諸君は二人だけなら必ず生還できる方法があることに気がついた。
アルファ・健太とガンマ・ベラは青いアンプル瓶をもったまま、二人で機関室へ向かい、ベータ・茂は解析室へ向かった。
問題は感染者が分からない事なのだ。だったら確実に感染してから薬を飲めばいい。
冷徹な判断の結果、アルファ・健太は死に、簡易保護カプセルに封入された。共にいたガンマ・ベラは感染を確信したのちにエイリアンくだしを飲み干し、パラサイトエイリアンを駆逐することに成功した。
〇ベータ・茂、ガンベラの二名生存。
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